ゆ〜こすの徒然なるままに

アドラー心理学、教育、健康、時々猫…を綴っていきます

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圧倒的なありのまま

保育園や幼稚園に長年勤務して

よく言われたのが

「子どもが好きなんですね」とか

「子どもってかわいいですよね」とか

 

うーん、なんかそういう先生も多いけど

私はそんな子ども好きってわけでもないし、

ゼロではないけど、熱狂的にかわいいとも思わない

 

そもそも音楽が専門なので、

流れで保育の世界に入り、園長までやったのだけど

「子どもが大好きだから先生になりました」

というわけではなかったのです

 

ただ、仕事をしてみると、思いの外保育という仕事にのめり込んでいました

それは子どもたちを観ていると

「いいなぁ」って感じがしたから

面白いことを言ったり、やったり

自由に表現して…

そんな姿はなんか輝いていて素敵だった

この「いいなぁ」って感覚を感じると

胸のあたりが温かくなって、何かが溢れる体感覚がある

たぶん、なんらかのホルモンが実際出ているのかもしれない

 

子どもというのは、まだ

「こうじゃないとダメ」「こうしなければ」という信念がなく

生活する中で徐々に信念が形成されていく…

だから剥き出しの命だし、

自分を守る鎧をまだ着ていないのだ

これは「圧倒的なありのまま」なんだと思う

赤ちゃんは、その場にいるだけで皆を笑顔にし、存在感を放つ

これはもう、人間として最強な状態だと思う

 

きっとそうだったんだな

今思うと、私はこの「圧倒的なありのまま」を観るのが好きだったんだと思う

「いいなぁ」って思ってひたすら観ていたけれど、そこから溢れていたものが

世に言う「愛」なのかもしれないと最近思う

 

そして、私自身にも素晴らしい

「圧倒的なありのまま」があるって事を

子どもたちを通して写し鏡のように見せてもらっていたのだと思う

そのカラクリに20年近く保育の世界を経験して

やっと気づけた気がしています

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